エピソード-6<どこでもドアがあったなら・・・>

エピソード-6<どこでもドアがあったなら・・・>

どこでもドアがあったらな・・・
古典的SFホラー映画<蝿男の恐怖>は少し昔に<ザ・フライ>という題名でリメイクされました。この映画の中で物体の電送装置なる未来のマシーンが出てきます。主役の博士が開発したこの機械に本人が実験台になって遠隔移動を試みるが・・・・というストーリーです。
その電送装置とやらが実際にあったら、荷物を車で運ぶ必要はなくなってしまいます。となると運送業もなくなります。
運送業だけでなく、旅客用飛行機も新幹線も船舶もいらないという時代になってしまいます。
なんという便利なこと!という一方で運送屋もJALもJRもなくなって職を失う人がいっぱい!そのうちの一人が私。
それでは困ってしまいますが、実際には現在でもそのような事態が起こり出しています。
インターネットの発達で映像・音楽・活字はもはや電送の時代になりつつあります。
その手の業種は確実に商品の運送量が減りだしています。
以前は『運送屋っていいよね。だって、どんな不況になったって品物は無くならないものねぇ』と言われましたが、そんな悠長な時代ではなくなりつつあります。形のない品物・商品、その届ける手段がすでに未来的になって来ているんです。
町中に公衆便所や電話ボックスのように“どこでもドア”があって、まるでエレベーターにでも乗り込むように人や荷物が移動する。そんな時代が来るとトラックもロケバスもお払い箱になってしまうなんて想像すると、背筋が寒くなってしまいます。
ただし救いがひとつ。前述の<蝿男の恐怖>では電送装置に博士と共に蝿が紛れ込んでいて、移動先で博士と蝿が合体してしまった。こちらの方がよっぽど背筋が寒い!だからそんな物騒なマシーンはいらない!となれば少なくとも私が生きている間には完成の日の目を見ないでしょう。

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