日記(えいがのはなし) | MARUSA'Sダイアリー

日記(えいがのはなし)一覧

えいがのはなし エンターテインメントとしての映画

映画は多くの史実を描いてきた
誰も体験してない古い歴史が映画では事実のように存在する
記録映画として誰もそれらの映画を観ることはないが
観た経験が確実に記憶として観客の脳に記録される
映画<パールハーバー>で日本人スタッフが
歴史的な誤りやおかしな点を指摘した時プロデューサーは言ったそうだ
「誰も歴史の勉強をしに映画館に足を運ぶわけではない!これはエンターテインメントなんだ!」
そのプロデューサーは映画の持つ影響力を過小評価し
その映画を見た観客に誤った認識をもたせてしまう責任は
これっぽっちも感じてないようだ
<戦場にかける橋>では無能な日本兵を
英国人が指導し橋を完成させたというストーリーになっている
しかし<戦場にかける橋>は事実に基づいた作品ではなく
映画のようなストーリーはなかった
実際は日本軍が独自で橋を完成させ爆破されることなく現存する
このプロデューサーも<パールハーバー>の製作者と同じ考えの持ち主なのだろう
映画は「芸術」であると共に「記録」でもあり
それ以上に「娯楽」として多くの人に受け入れられている
映画は素晴らしいコンテンツであると同時に
時に多くの観客をミスリードする罪をもっている。

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えいがのはなし 大袈裟なタイトル

宣伝広告で大袈裟なキャッチコピーは、なにも映画の宣伝に限ったことではないが
「言い過ぎじゃない?」「オーバーじゃない?」と思いたくなる宣伝文句は多い。
それはそれで、宣伝マンたちが頭を絞って、観客を呼び込む工夫をしているのだから、
そんな宣伝コピーを目に楽しむのも良いかも。
バーゲンセールのように
「先着**名様」に似たアイデアは、「結末は誰にも教えないで下さい」のようだし
「あなただけに特別御奉仕」は、「かならずハンカチをご持参下さい」のようでもある。
ただし、映画のタイトルと作品の内容がかけ離れていると、そのタイトルを決めた配給会社のセンスを疑う。
<地獄の逃避行>
この映画を見たことのない人は、このタイトルからどのような作品を想像するだろう?
ホラーや派手なアクションの映画を想像した人にはお奨めしない。
残念なことにスリルもサスペンスもアクションもなく、ゾンビもエイリアンも登場しないのだ。
たしかに主人公の男女は逃避行を続け、主人公のマーチンシーンがクレイジーな男を演じてはいるが、
名匠テレンスマリック監督が描く、美しくそして詩的な青春映画なのだ。
<続・激突!カージャック>
ご存知スピルバーグの劇場用初作品。
前作のテレビ用作品<激突!>の評判を受けて(日本では劇場公開)
前作のヒットにあやかったタイトルを襲名。
と、いっても
前作<激突!>のようなスリルとサスペンスはなく、<地獄の逃避行>と同様
主人公の男女の逃避行をコミカルに描いた青春映画なニューシネマの傑作だ。
<夜の大捜査線>
ノーマンジェイスン監督、ロッドスタイガーがオスカーを受賞したシドニーポラック共演の人間ドラマ。
たしかにある事件を追ったストーリーではあるが、米国南部の黒人差別がテーマな「踊ることのない大捜査線」だ。

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えいがのはなし ポールニューマンを偲ぶ

ポールニューマンが亡くなった。
映画に出演しなくなっても、ずっと生きていてほしかった人だ。残念。
はじめてポールニューマンを知ったのは、<明日へ向って撃て>だった。
自分にとって初めて映画館で観るアニメ以外の洋画でもあり、
この映画に出会ってから映画に夢中になった、自分の人生で大切な大切な作品でもあるのだ。
だから自分的には、
映画との出会いがポールニューマンとの出会いであり、
ポールニューマンとの出会いが映画との出会いなのだ。
その後すぐに<スティング>を観た。
そしてポールニューマンを追っかけるように、ポールニューマン出演作を観続けた。
とくに<ハスラー>が好きだった。<暴力脱獄>も。
演技派でありながら、アカデミー賞はノミネートばかりでオスカーに手が届かなかったが、
初めてアカデミー賞にノミネートされてから、30年を経過して初めて
<ハスラー2>で御褒美のようにオスカーを手にした。
オスカーを手にしたが、
ポールニューマンにとって映画の評価や勲章より、
彼が誇るべきことは、たくさんのファンに愛されたことではないだろうか。
こんなにも人々に愛された俳優を僕は知らない。
優しさがスクリーンからにじみ出ていたからだろう。
彼の人柄を表す数々の慈善事業に対するものかもしれない。
誰もが、彼に会ったことがなくても、俳優としてより人として好きだったのではなかろうか。
遺作はピクサーアニメ<カーズ>で、伝説のレーサー役の声優を務めた。
自らもレーサーで活躍した経歴があり適役であるが、映画の主役の方の名前はマックィーン。まさにスティーブマックイーンを連想させる。
マックィーンと言えば、ポールニューマンと時代を背負った2大スターだった。
マックィーンとポールニューマンの唯一の共演作は<タワーリングインフェルノ>であったが、
二人が好きなカーレースの映画で再び夢の共演を果たしたのかもしれない。
しかし共演と言えば、やはりロバートレットフォード。
たった2作の共演だが印象の強い、映画史上永遠に語られる名コンビと言えるだろう。

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えいがのはなし リメイクの理由

オリジナルが名作と言われていても、たびたび再映画化されることがある。
しかしオリジナルを凌ぐ作品を製作しようとする高い志からと言うよりも、
白黒作品をカラー版で。現代の特撮技術で。今のスターで。時代設定や状況設定を変えて。
このような動機ではなかろうか?本音はやはりネタ不足なのだろう。
前作で評判が悪かったものを、再映画化して良質の作品に仕上げようとする試みはない。
良い脚本なら誰が撮ってもある程度良いものが出来る予測が立ち。よって、ある程度ヒットが見込めるという魂胆であろう。
最初に自らの作品を巨匠セシルBデミルが<十誡>を<十戒>でセルフリメイクしている。
自らの完成された映画を再び撮るにはどんな動機があったのだろうか?
作品に対する思い入れがありながら、世間の評価とは違い、自身では納得できない悔いが残ったのだろうか?監督本人しかその理由は分らない。
最近亡くなられた名匠市川昆は、自作2作品において自身による再映画化を試みている(犬神家の一族、ビルマの竪琴)
市川昆監督は<ビルマの竪琴>の再映画化に際し、
その意図を問われて「反戦は何度訴えても、語ってもいい」と説明しているが、
名作と言われながらも、今の人たちが観る機会が少なくなってしまった旧作品を、新作によって興味を持って観て貰おうと考えたようだ。これは充分に納得できる。
黒澤明の名作<椿三十郎>は森田芳光によって最近リメイクされた。
脚本も撮り方もほぼオリジナルに沿っている処に森田らしい実験的精神を感じる。
一方、公開が待たれる<隠し砦の三悪人>は、現代風エンターティンメントとして生まれ変わるようだ。
黒澤作品はハリウッドでも映画化されている。
暴行(羅生門)、荒野の七人(七人の侍)、ラストマンスタンデイング(用心棒)
やはりオリジナルの黒澤作品を越えてはいないと言えるだろう。
国内では魔界転生、日本沈没、、妖怪大戦争、転校生などがリメイクされている
最新の特撮技術での再映画化の意図が理解できる作品もあるが、名作<転校生>の大林自身によるセルフリメイクは成功したと言えるだろうか?
過去の作品で思い入れの強いファンにとっては、必ずしもリメイクを歓迎しない場合もあるだろう。
そういう意味では<ディパーデット>に関しては複雑な心境だ。
オリジナルは香港映画の<インファナルアフェア>
オリジナルを観ていない人にとっては非常に優れた作品であるし、ましてやスコセッシのオスカー受賞作品だ、ケチの付けようもない。
ただしオリジナルで魅了されたファンは、両作品を比較して、おそらくオリジナルに軍配を上げるであろう。
もちろんジャックニコルソンをはじめ出演者が素晴らしい。それでもオリジナルには、肩入れしたくなる魅力が備わっていると思う。

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えいがのはなし 魔法にかけられて

誰もがアニメやミュージカルや恋愛映画に対して抱いていた違和感を、ディズニーが自虐的にパロディにした怪作<魔法にかけられて>
以前、私が<レミーのおいしいレストラン>で書いた
「実写によるリアル感に対して、実写では描けない可能性がアニメにはある。この映画も<ベイブ>の手法で実写で撮ることも可能であるが、撮ってはいけない類の映画だ。リアルにネズミが厨房で料理をしている姿を描いてしまったら、この映画の印象は随分と違ったものになり共感を得ないだろう」に対してあたかも挑戦したようなシーンが出てくる。
動物達が部屋の掃除を手伝うシーン。ラストで動物達が主人公の女の子のビジネスを手伝うシーンがそれだ。これらのシーンは<レミーのおいしいレストラン>へのパロディととって間違いないだろう。
そしてまさしく、レミーが1匹発見できる。注(チュー)意深くスクリーンを注(チュー)目して、レミーを探してみてください。

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えいがのはなし 実写化されるアニメ

テレビ番組の映画化やアニメの実写版といえば、一昔前まではB級映画の代名詞でした。
しかし昨今はネタ切れのハリウッド事情を反映して大作扱いです。
今年は日本製アニメの実写化が続きます。
<マッハGOGOGO>の実写版<スピードレーサー>が公開されますが、日本題名の<マッハGOGOGO>の方がカッコ良くてセンスが良いと思います。
<ドラゴンボール>も公開されるようですが、果たして出来栄えはいかがなものか?期待より不安が大きい。
ほかに実写化できそうなアニメに心当たりを巡らせてみると・・・・
<チキチキバンバン猛レース>なんかは実写版でいけるのでは?<キャノンボール>系のコメディ映画で、キャラクターにはビッグスターを配し、ひと頃のようにお正月向け映画にピッタリではないでしょうかか?ケンケンも今のCG技術で問題なし!
<ベイブ>のような路線で<トムとジェリー>はどうだろう?そういえば<キャッツ&ドッグス>なんてのが既にありましたが、<トム&ジェリー>も良いのでは?
<ベムベラベロ>コレの本当のタイトルは何んだったっけ?このアニメが日本製なのか?の知識も無いが、ベムベラベロはかなり個性的なオカルト?映画になるのではないでしょうか?監督はティムバートンで決まり!
日本でもテレビドラマやアニメの映画化は日常茶飯事です。
昔<野球狂の詩>が映画化されましたが、とてもチープでそして役者たちがとてもプロ野球の選手の動きではありませんでした。(しかし作品的には色々な意味で面白かった)
長嶋一茂が<ミスター・ルーキー>という映画で主役を張ったことがありますが、さすが元・本物といった動きでしたが、それでも野球の専門家に言わせると『投手の動きではなく野手の動きである』そうです。
今、映画化してみると面白そうなのは水木しげるの<河童の三平>とか<悪魔くん>。むかしTV番組でも良い出来でしたが、今の技術ならかなり面白そうなものが作れそうです。
同じ怪奇モノ作家のつのだじろう作で<花のピュンピュン丸>が大好きです。子供の頃ゲラゲラ笑いました。なんかセンスが光っていた漫画でした。漫画の映画化ならこんな大爆笑モノを作れる監督っていないかなぁ
<忍者ハットリくん>はご存知の通り香取慎吾が抜擢されました、非常に魅力的なキャスティングであると思いますが、原作のイメージからはナイナイの岡村が適役と思います。
<ルパンⅢ世>がハリウッドで製作されるらしいというのは、もう何十年も前から噂されていますが実現されていません。日本でも昔、B級作品として映画化されたそうですが、上手く作れば良い作品が出来るように思います。
鉄腕アトムの映画化<アストロボーイ>も企画されていると聞きますが、その後制作状況はどうなのでしょうか?<アストロボーイ>に先駆けてと言うわけではないのでしょうが、スピルバーグの<A.I.>は明らかに鉄腕アトムをモチーフにしていたと思います。本来<A.I.>を映画化しようと考えていたキューブリックが手塚治虫の才能を認めていたことは有名な話で<2001年宇宙の旅>の美術デザイナーに指名したほどです。スピやキューブリックといった面々をも魅了する手塚治虫恐るべし!
<2001年宇宙の旅>で思い出しましたが、この映画に登場する宇宙旅客船はパンアメリカン航空です。実際にはパンナムは2001年を待たずして倒産してしまいました。さすがのキューブリックもそこまでは予測できなかった(って、その頃は誰も想像していない)
<マイノリティレポート>ではレクサスが出てきますが、その映画の設定時代までレクサスが今の地位を維持しているか興味深いです。

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えいがのはなし 白熱のオスカーレース豊作の年(2)

90年代に入ると様々な作品が登場します。いろいろなジャンルで甲乙つける難しさを感じます。
1994年は<フォレストガンプ>圧勝の感がありますが、実際には<ショーシャンクの空>や<パルプフィクション>を愛して止まないファンが多いと思われます。
1996年も大豊作です。<イングリッシュペイシェント>が受賞しますが、<ファーゴ><シャイン><秘密と嘘>がノミネートされています。選考はかなり難しかったと思います。
1997年は勿論<タイタニック>の年でオスカー歴代最多賞獲得を果たしますが、主要演技賞は惨敗でした。作品の質的には<L.A.コンフィデンシャル>を押す人も多いでしょう。
2000年代の賞レースはあまり白熱していないように思います。そんな中、過去の功労に対する受賞的な意味合いで受賞した感じの作品もあります。何度も候補に上がりながら、今まで受賞していなかったリドリースコット、ロンハワード、スコセッシがそれぞれ<グラディエーター><ビューティフルマインド><ディパーテッド>で受賞します。
また3部作の実績で<ロードオブザリング>が3度目の正直で受賞しました。
賞レースは楽しいものですが、その年の自分なりの作品賞をイメージするのも楽しいです。マイベスト作品賞!

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えいがのはなし 白熱のオスカーレース豊作の年

今年もアカデミー賞の季節になりました。
過去の作品賞受賞作のリストを見ると名作の数々が並んでいます。
しかし稲作と同じで、豊作の年もあれば凶作の年もあります。
作品賞を受賞できなかった作品の中には、別の年なら受賞できたのではないか?と思える作品が多々あります。
70年以降のノミネート作を見て、自分なりに豊作の年を見つけました。
一番の大豊作と言える年は1975年ではないでしょうか?
作品賞は名作<カッコーの巣の上>で妥当ですが、他のノミネート4作品も名作です。
<バリーリンドン><狼たちの午後><ジョーズ><ナッシュビル>
翌年1976年も豊作です。作品賞<ロッキー>には勢いがあってそのままゴールインしたと言う感じでしたが、<大統領の陰謀><ネットワーク>も作品賞に値し、なんといっても<タクシードライバー>が受賞を逃しているのが痛いです。今改めて選考したら1着は<タクシードライバー>ではないでしょうか?
79年も接線です。受賞作の<クレイマークレイマー>に破れたのが<オールザットジャズ>と<地獄の黙示録>。これも時代的に<クレイマー>に流れがあったのでしょうね。しかし<オールザットジャズ>でボブフォッシーに取らせてあげたかったし、<地獄の黙示録>が作品的には上であるように思います。
80年代は凶作の時代と思っています。良質なストーリーの作品が減り、ハリウッドが娯楽大作にシフトしてしまいました。
その中で1980年の<レイジングブル>は、レッドフォード監督作品<普通の人々>に敗れてしまい、スコセッシが<タクシードライバー>に続いて代表作<レイジングブル>でもオスカーを手に出来ませんでした。30年ほど後になって、<デイパーテッド>で受賞しますが彼の過去の作品と比べたらいかがなものでしょうか?
1984年は<アマデウス>と<キリングフィールド>の一騎打ちです。結果、超名作<アマデウス>で妥当だと思いますが、<キリングフィールド>がもし前年もしく翌年だったら受賞していたのではないでしょうか?因みに前年受賞作は<愛と追憶の日々>翌年は<愛と哀しみの果て>です。どう思います?

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えいがのはなし 反則ワザな映画

以前、中国で日本人留学生がオゲレツな寸劇を披露し、中国人が侮辱されたと怒り、デモから暴動までに発展したことがあった。
タレントの江頭がトルコで民衆の目前で裸踊りをして、やはり侮辱的だと怒りを買ったこともある。
日本では色々なお笑いがあり、また観客も大概の笑いを包容するが、国が変われば国民性や文化・宗教の違いで受け取り方が違ってしまう。
それがプライドを傷つけられた、侮辱された、神を冒涜したとまでになってしまう。
映画<バックトゥーザフューチャ>のことである。
過去に行った青年がステージでハードロックを演奏したところ、観衆が唖然となる。
その時のセリフが「まだキミたちには早すぎたようだね」だった。
日本が進んでいるとは言わないが、笑いの種類や習慣においては豊富である。
いつの日か中国のTVでもケツを出して笑いをとるタレントが現れるのであろう。
それであっても裸や尻を出して笑いを取ることは褒められることではない。
笑いのテクニックとしては非常にズルイと言える。
それで思い出したのだが、友達の山ちゃんのことだ。
山ちゃんはヘンな顔やへんなアクションで笑いをとるタレントが嫌いだ。
ドリフターズやジムキャリーなどが該当するそうだ。
彼はそれを幼稚な笑いと表現した。
ソレに対しては私も同感で、他に加えるとしたら下ネタもズルイと思う。
欽ちゃん曰く
「下ネタは芸人としてサイテイだ。誰でも笑いが取れるから」らしい。
もうひとつ日本のお笑い界ではポピュラーな、相方の頭を叩くという行為。
これもあまり好きではない。
欧米ではこれで笑いは取れないし、嫌われる行為だ。
以前TVで明石家さんまがジミーちゃんを小突いていたら、隣に居たパリジェンヌがひどく憤慨していた。
ヘンな顔、下ネタ、小突き、この笑いの3種を反則ワザと認定しよう。
しかしひとつ納得いかない山ちゃんの言動がある。
ジムキャリーをその類のタレントに加えているからだ。
たしかに顔面変化(ヘンゲ)はジムの専売特許だ。
<マスク>ではジムのヘンな顔に、さらにCG処理でパワーアップ。ズルイの2乗だ。
それでもジムがヘンな顔タレと決め付けられるのは納得いかない。山ちゃんの偏見だ!
ジムには<ライアーライアー>という正統的な作品がある。これが笑える。是非観ていただいてからジムの評価をして頂きたい。
顔で笑わせないとしたら無表情ならどうだろう?
キートンとかロイドは表情を崩さず笑いをとる。
チャップリンにしてもその表情は豊かであるが、それで笑いを獲りはしない。
現在でも同じような役者がいる。ウッディアレンだ。特に彼の初期の作品(SEXについて・・・・や、スリーパーなど)は悶絶間違いなし。ただし少々お下品なところもあり。
巨匠・小津の初期の作品<生まれてはみたけれど>を観たけれど、びっくりした。これも巨匠の作品!?
反則ギリギリ行為もあるが、これが笑える。
笑いでハズレがなく、下品でなく、センスが良いと言えば、最高峰はビリーワイルダーだ。
<あなただけ今晩は>はマイフェバリットの1本。ほかにも<アパートの鍵貸します><お熱いのがお好き><七年目の浮気><フロントページ>などなどビリーワイルダー作品はコメディものとシリアスものどちらも傑作揃い。すべて観るべし!!!
そうそう、友人・山ちゃんの嫌いなクレヨンしんちゃんにも傑作がある。
<クレヨンしんちゃん・嵐を呼ぶ!あっぱれ戦国大合戦>では、しんちゃんはケツを出さず、私の涙を出させてくれた。こんな泣けるしんちゃん映画もあることを忘れずに。

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えいがのはなし リアルタイム映画鑑賞

映画はやはり、リアルタイムで観るべきです。
でも、いくらそう考えてもこればかりは叶わぬ理想。
過去から順番に映画を観る事は誰もできないのです。
新しい映画から観始めるて、あとから古い名作を観ても必ず
「昔の映画はテンポがスローだ」とか「特撮がチャッチイ」と言うことになってしまいます。
この言葉は、映画の歴史で映画関係者が果たしてきた努力を一言で無意味にしてしまう、非常に悲しい言葉です。
SFXがチャッチィとかの意見を聞くと
特撮の技術力の優劣を確認するために映画館に足を運ぶものなのかな?
と思ってしまう。
昔の映画はノンビリしていると聞けば
競争するようにスピードを競うものなのかな?
と思ってしまう。
私的には、今の映画は早すぎて観ていて疲れます。
それでも、<ダイハード>や<スピード>が登場した頃は、そのスピード感に新鮮さを感じました。
今では、これらの作品もオールドムービの部類らしく、スピードに欠けるのかもしれません。
SFXの技術がお粗末だと、作品に集中できないという欠点もあります。
しかし作品として良く出来たものは、そんな技術の問題をも感じさせません。
<2001年宇宙の旅>は、40年近くたった現在でも見劣りしないと思います。
初代<キングコング>を見て、「特撮が人形アニメーションだから笑ってしまう」とバカにしたら
確実に映画の楽しみ方の一部分を放棄してしまいます。
一方近作の<キングコング>は、技術の最高峰です。
私は新旧どちらも大好きです。
ただ、近作のキングコングを観た後は、もうお腹いっぱい状態で、特撮技術はこれ以上必要ないと感じました(食傷気味)
日本でも<ALWAYS三丁目の夕日>の特撮が評判でした。
しかし特撮の技術ばかりを褒めてしまっては、この映画は浮かばれません。
これからは、常にこのレベルの映画が普通に作られなければ日本映画界も寂しいです。
ハリウッド映画でも良い映画は、技術をここぞとばかりに見せつけるのではなく、何気ないシーンに上手く特撮が活かされています。
見せる特撮より、これからは上手く作品を補うための特撮であってほしいです。
100年前に映画を観た人が
その間の映画を観ずにいきなり現代の映画を観たら、心臓が止まってしまうだろうなぁ。

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