上映後の反応はさまざまです。
エンドタイトルでクレッジトが流れると足早に席を立つ人、余韻に浸りながらスタッフキャストのスーパーを眺める人。
しかし良かった映画のエンドタイトルでどこからともなく拍手が起こりそれが劇場中に拡がる。
そんな光景を昨今すっかり見なくなってしまった。
昭和の時代は、たまにこういう光景に遭遇した。
<カッコーの巣の上で><ジョーズ><スターウォーズ><ロッキー>などで経験しました。
ところがこんなことがあった、ハリーポッターで私が居眠りしていると大きな拍手が聞こえてきた。
静かに目を開くとスクリーンではヴォグワァーツでの最後シーンになっていた。
スクリーンの中の子供達が拍手喝采しているシーンである。
それを確認して、私が再び目を閉じかけたとき、『おやっ?』と思った。
映画とシンクロしない、生な拍手が私のスグ耳元に届いていたからだ。
ふと後ろを振り返ると3歳ぐらいの可愛らしい男の子が映画の中の子供達に合わせて拍手を送っていたのだ。
私のようにすっかり寝込んでしまった観客がいる一方、感動して拍手を送る小さな観客がそこにはいた。 実はその可愛い子、私の息子。かわいい~
感動的な映画には惜しみなく拍手を送りたいが、一方で後味が悪い映画や胸が苦しくなる映画がある。決して映画の出来は悪くないのだが、もう二度と見たくないと思う作品もある。
<火垂の墓>はあまりにも悲しすぎて胸が苦しい(ところが何回も観てしまい。そのたび涙する)
<ダンサーインザダーク>はまさに後味が悪すぎる。
よそでビョークの歌声を耳にするたび、条件反射的にブルーになってしまう。
<ライフイズビューティフル>はやるせない。
しかしこの映画、お父さんが殺されてからハッピーエンドまでの尺が短いので、気持ちの切替が難しい。今胸が苦しく切ない思いをしていたばかりなのに、その後スグに喜べって言われてもねぇ~って感じになる。
そして<誰も知らない>現代版の<火垂の墓>
戦争に対して現代はネグレクトが子供達を苦しめている。
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