えいがのはなし 白熱のオスカーレース豊作の年

えいがのはなし 白熱のオスカーレース豊作の年

今年もアカデミー賞の季節になりました。
過去の作品賞受賞作のリストを見ると名作の数々が並んでいます。
しかし稲作と同じで、豊作の年もあれば凶作の年もあります。
作品賞を受賞できなかった作品の中には、別の年なら受賞できたのではないか?と思える作品が多々あります。
70年以降のノミネート作を見て、自分なりに豊作の年を見つけました。
一番の大豊作と言える年は1975年ではないでしょうか?
作品賞は名作<カッコーの巣の上>で妥当ですが、他のノミネート4作品も名作です。
<バリーリンドン><狼たちの午後><ジョーズ><ナッシュビル>
翌年1976年も豊作です。作品賞<ロッキー>には勢いがあってそのままゴールインしたと言う感じでしたが、<大統領の陰謀><ネットワーク>も作品賞に値し、なんといっても<タクシードライバー>が受賞を逃しているのが痛いです。今改めて選考したら1着は<タクシードライバー>ではないでしょうか?
79年も接線です。受賞作の<クレイマークレイマー>に破れたのが<オールザットジャズ>と<地獄の黙示録>。これも時代的に<クレイマー>に流れがあったのでしょうね。しかし<オールザットジャズ>でボブフォッシーに取らせてあげたかったし、<地獄の黙示録>が作品的には上であるように思います。
80年代は凶作の時代と思っています。良質なストーリーの作品が減り、ハリウッドが娯楽大作にシフトしてしまいました。
その中で1980年の<レイジングブル>は、レッドフォード監督作品<普通の人々>に敗れてしまい、スコセッシが<タクシードライバー>に続いて代表作<レイジングブル>でもオスカーを手に出来ませんでした。30年ほど後になって、<デイパーテッド>で受賞しますが彼の過去の作品と比べたらいかがなものでしょうか?
1984年は<アマデウス>と<キリングフィールド>の一騎打ちです。結果、超名作<アマデウス>で妥当だと思いますが、<キリングフィールド>がもし前年もしく翌年だったら受賞していたのではないでしょうか?因みに前年受賞作は<愛と追憶の日々>翌年は<愛と哀しみの果て>です。どう思います?

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