えいがのはなし 大袈裟なタイトル

えいがのはなし 大袈裟なタイトル

宣伝広告で大袈裟なキャッチコピーは、なにも映画の宣伝に限ったことではないが
「言い過ぎじゃない?」「オーバーじゃない?」と思いたくなる宣伝文句は多い。
それはそれで、宣伝マンたちが頭を絞って、観客を呼び込む工夫をしているのだから、
そんな宣伝コピーを目に楽しむのも良いかも。
バーゲンセールのように
「先着**名様」に似たアイデアは、「結末は誰にも教えないで下さい」のようだし
「あなただけに特別御奉仕」は、「かならずハンカチをご持参下さい」のようでもある。
ただし、映画のタイトルと作品の内容がかけ離れていると、そのタイトルを決めた配給会社のセンスを疑う。
<地獄の逃避行>
この映画を見たことのない人は、このタイトルからどのような作品を想像するだろう?
ホラーや派手なアクションの映画を想像した人にはお奨めしない。
残念なことにスリルもサスペンスもアクションもなく、ゾンビもエイリアンも登場しないのだ。
たしかに主人公の男女は逃避行を続け、主人公のマーチンシーンがクレイジーな男を演じてはいるが、
名匠テレンスマリック監督が描く、美しくそして詩的な青春映画なのだ。
<続・激突!カージャック>
ご存知スピルバーグの劇場用初作品。
前作のテレビ用作品<激突!>の評判を受けて(日本では劇場公開)
前作のヒットにあやかったタイトルを襲名。
と、いっても
前作<激突!>のようなスリルとサスペンスはなく、<地獄の逃避行>と同様
主人公の男女の逃避行をコミカルに描いた青春映画なニューシネマの傑作だ。
<夜の大捜査線>
ノーマンジェイスン監督、ロッドスタイガーがオスカーを受賞したシドニーポラック共演の人間ドラマ。
たしかにある事件を追ったストーリーではあるが、米国南部の黒人差別がテーマな「踊ることのない大捜査線」だ。

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