えいがのはなし ポールニューマンを偲ぶ

えいがのはなし ポールニューマンを偲ぶ

ポールニューマンが亡くなった。
映画に出演しなくなっても、ずっと生きていてほしかった人だ。残念。
はじめてポールニューマンを知ったのは、<明日へ向って撃て>だった。
自分にとって初めて映画館で観るアニメ以外の洋画でもあり、
この映画に出会ってから映画に夢中になった、自分の人生で大切な大切な作品でもあるのだ。
だから自分的には、
映画との出会いがポールニューマンとの出会いであり、
ポールニューマンとの出会いが映画との出会いなのだ。
その後すぐに<スティング>を観た。
そしてポールニューマンを追っかけるように、ポールニューマン出演作を観続けた。
とくに<ハスラー>が好きだった。<暴力脱獄>も。
演技派でありながら、アカデミー賞はノミネートばかりでオスカーに手が届かなかったが、
初めてアカデミー賞にノミネートされてから、30年を経過して初めて
<ハスラー2>で御褒美のようにオスカーを手にした。
オスカーを手にしたが、
ポールニューマンにとって映画の評価や勲章より、
彼が誇るべきことは、たくさんのファンに愛されたことではないだろうか。
こんなにも人々に愛された俳優を僕は知らない。
優しさがスクリーンからにじみ出ていたからだろう。
彼の人柄を表す数々の慈善事業に対するものかもしれない。
誰もが、彼に会ったことがなくても、俳優としてより人として好きだったのではなかろうか。
遺作はピクサーアニメ<カーズ>で、伝説のレーサー役の声優を務めた。
自らもレーサーで活躍した経歴があり適役であるが、映画の主役の方の名前はマックィーン。まさにスティーブマックイーンを連想させる。
マックィーンと言えば、ポールニューマンと時代を背負った2大スターだった。
マックィーンとポールニューマンの唯一の共演作は<タワーリングインフェルノ>であったが、
二人が好きなカーレースの映画で再び夢の共演を果たしたのかもしれない。
しかし共演と言えば、やはりロバートレットフォード。
たった2作の共演だが印象の強い、映画史上永遠に語られる名コンビと言えるだろう。

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