どんな事でもツカミは肝心。
とりわけ映画に関してツカミは重要だ。
これから先2時間から3時間観客をスクリーンに釘付けにしなくてはいけないのだから当然のこと。
勿論ファーストシーンはそうなのだが、私の場合ヒロインの登場シーンこそが大事と考える。
またヒロインの登場のさせ方が上手い監督こそGOODな監督と思う。
例えばということで、思いつくがままに挙げてみる。
まず<マスク>。キャメロンディアスの登場シーンがいい。
キャメロンは決してグラマラスな女優ではないが、ここでの登場シーンは思いっきりセクシーだ。(まるでロジャーラビットに出てくるジェシカのよう)
<死刑台のエレベーター>ではファーストカットでいきなり女性の唇のアップ。
それがジャンヌモローだ。
高校生のとき小さな映画館で観たが、なんとも知れない気持ちになった(表現ヘタですみません)。
<初恋のきた道>のチャンツゥィーも可愛かった。
若い人には理解不能かもしれないが、若き日の浅田美代子みたいだ。
こちらも可愛いらしい表情のアップで登場。
監督はチャンツィーがあまりにも可愛かったせいか、とうとうチャンツィーのプロモーションムービーのように、この映画を仕上げてしまった。(悪い意味ではない)
強烈なヒロイン登場シーンは<0課の女・赤い手錠>だ。(手錠はワッパと読むように)
主役の秘密警察役・杉本美樹は敵に捕まり、いきなり全裸で吊るされての登場。
カメラがねちっこく杉本の廻りを移動する。(お子様にはちょっとハードです)
そんな訳でこの映画、お色気映画の要素もありますが、実は日本映画のアクションものとして最高峰です!かならず観て頂きたい。
女優といえば、監督とのコンビで有名な女優が多いが(たいがい恋仲)その代表がチャンイーモウとコンリー。
<活きる>を観た。またまた良かった。が、コンリー、泣きすぎ。
そりゃ、泣かせたら当代一(東大寺じゃないよ)の名女優だってことは、こちらも承知しているが、この映画の中じゃ泣きすぎ。 10回は泣いてるぞ!
たしかに悲惨な話しだが10通りの泣き方っていうのは悲惨。いや女優冥利に尽きるのか?
監督の技量だけでなく、やはり女優の魅力に負うところが大きいので、映画は女優次第ともいえる。
そのため女優を気持ち良くのせるのも監督の仕事。
監督にしてみれば女優が乗ってくればツカミはOK!って感じなのかもしれない。
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